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2013/02/07

ウェブマガジン「My Desk and Team」に取材して頂いたこと。 はてなブックマークに追加

「札幌のご自宅まで取材に伺ってもよろしいですか?」と最初にオファーを頂いた時に、「どうぞいらしてください」と快諾しておきながら、せっかく来て頂けるなら妻の言葉も取り上げて頂きたい、と考えていた。

子どもにふるさとを 〜会社を辞めないUターン〜

仕事はクラウドを活用してリモートでも出来る。確かにその通り。でも、土地勘もない、友達もいない、冬の厳しさはおそらく想像を超えていたであろうこの北の大地で

「在宅勤務」=「四六時中家にいるダンナ」
「幼稚園を途中退園」=「四六時中家にいるムスコ」

を相手にしながら生活を営んで行く、というのは、気力的にも体力的にも大変な事だと思う。

当然周りには心配された。移住前に「引っ越し先を決めず」車でノコノコやってきて「いったい何考えてんの?」的な扱いを受けた事もあった。

でも、世に言う「非常識」に負けずに「流れ」に乗ってここまでやって来れたのは、彼女の理解と柔軟性のおかげだ。本当に心から感謝している。





それともう一つ大事なのは「コミュニティ」。JAWS-UG(Amazonクラウドユーザーグループ)札幌支部の勉強会には、移住を決断する前からちょくちょく顔を出していた。それは「地元札幌でユーザーグループを立ち上げるならお手伝いしたい」という気持ちからだった。

20年も関東にいたおかげで、すっかり地元との縁が無くなってしまっていたが、彼らがいてくれたおかげで札幌に戻る決心がついたのは確かだ。

また、東京方面は言うに及ばず、全国的なユーザーグループと言う事で各地方にも知り合いが沢山いた事も励みになった。TwitterやFacebookを覗けば、みんなの様子もリアルタイムに解るので、自分だけが取り残されている、という不安感は全くなかった。

もちろん、バーチャルな世界だけではなく、リアルな世界でも「北海道の楽しい100人」のようなイベント等で素晴らしい出会いに恵まれ、東京方面にコネクションを残しつつ、地元にも少しずつ入り込めるようになった。





クラウド移住はいろんな人達のおかげで出来た事だ。まだまだ手探りな所も多いし、うまく行かずに凹む事も多い。けれども、想定外とか不確実な事が多い世の中で家族が楽しく生き生きと暮らす為には、このようなスタイルもありだろう、と、ようやく最近思えるようになってきた。

そして、自分たちが経験した事をオープンにすることで、動くべき人達の背中をそっと押す事が出来たらいいなと思う。そして、柔軟なワークスタイルを取る、という事が当たり前になって行けば、ちょっとは世の中良い方向に転がって行くんじゃないかな・・・


北海道に来て2度目の冬。息子は一段と逞しくなりました。




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