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2016/07/01

農業情報設計社のCTOとしてジョインします はてなブックマークに追加



本日付を持って、株式会社 農業情報設計社の取締役 CTOとしてジョインすることをご報告させていただきます。

経緯

私は、2014年9月に、株式会社ファームノートの事業立ち上げフェーズにて、念願の農業とITをくっつける仕事を手掛けたいという思いから、長年勤めていた会社を退職し、ジョインしました。ここでの経験は何者にも代えがたく、とてもエキサイティングなものでしたが、反面、自分自身のあまりの現場に知らなさに、本当にこのままでいいのか?という疑問をもつ機会にもなりました。そのあたりのことは、先日のエフスタ‼︎ HOKKAIDOでお話しした通りです。

そこで、農業の現場を知るためにも、農業研修を受けて勉強し、今年の5月には念願の農場を札幌市南区の某所に開設することができました。本当の「半農半IT」を実現すべく、日夜、自分でもバカなんじゃないかと思うくらい、畑仕事とITの仕事のダブルワークをやりつつ、音楽活動や、住んでいる地元の町内会の役員の仕事を請け負ったり、本当にいろいろなことをやってきたつもりです。正直、もう無理だ、と思うことも、一度や二度ではありませんし、むしろ、ほぼ毎日無理だと思っていた感じでしたが(笑)それでも家族の応援もあって、なんとかここまでやって来れました。

そんな状況の中、ファームノートと同じ帯広市にある農業情報設計社の創業者、濱田氏と知り合う機会があり、この会社の取り組む事業に対して、その将来のポテンシャルの高さと、農業に向き合う姿勢に対して非常に多くの共感を覚え、長い検討の結果、今現在の個人事業主は続けつつも、取締役 CTOとして中の人になることにしました。


なぜジョインするのか?
農業情報設計社とは、 ビジネスエキスポという、札幌で年一回行われるイベントで出会ったのがきっかけでした。そのイベントではベンチャーやスタートアップだけが集まっている部屋があり、知り合いの会社さんが多数いるということで、挨拶がてらそこに入ったのがきっかけです。 たまたま挨拶した会社さんの向かい側が、トラクターのラジコンカーが置いてあった農業情報設計社のブースでした。そして、その場で見せてもらたAgriBus-NAVIというトラクターのGPSアプリのデモを見せてもらい、創業者の濱田氏と色々話をしつつ、こりゃすごい!と思ったものでした。でも、その時は私自身も多忙だったこともあり、それでおしまいでしたが、自分の中では帯広にすごいアプリを作っている会社があるのだなぁ・・・という強い印象が残りました。


その後すごかったのが、この会社がスタートアップの各種イベントで最優秀賞を総なめしていったことです。

特に、新経済サミットのピッチイベントの時は、自分は会場にいてリアルで見ていました。すでに実績が相当あったり、プレゼンが異様にうまかったりする会社ばかりで(しかもプレゼンは英語)全体的にかなりレベルが高いのにもかかわらず、あっさり(?)と優勝してしまったことは大変驚きましたし、農業ITに期待されている部分は大きいのかな?という実感を抱きました。

その後、色々ありつつも、濱田氏と何度も議論を重ねながら、最終的には中からがっつりコミットすることが最良の道であろう、ということで、このようなことになりました。

これからやること
自分の役目としては、主にバックエンドの設計構築と、チーム作りということになります。どちらもかなり大きなチャレンジです。
  • グローバルなインフラストラクチャを作ります。
    • 現在配布しているAgriBus-NAVIというアプリは、ブラジル、スペイン、ロシアといったような「海外」のお客様が圧倒的多数になります。そうなってくると、必然的に世界各国にリージョンを持つAWSを利用することが自然です。そして、そのようなマルチリージョンなシステムを初めから作ることは、エンジニアとしても大変に挑戦しがいのある仕事だと思っています。自分が今まで長い間培ってきた技術と経験を思いっきり活かしていくつもりです。
  • はじめからリモート前提の組織を作ります。
    • すでに拠点が帯広と札幌になっていますが、今日に至るまで、代表と密なコミニュケーションを取りながら、リモート前提の組織を作ることについて何度も話し合ってきました。これに関しても、とても大きなチャレンジですが、そもそも「Go Global」で行きたいのであれば、拠点が散らばるのはむしろ自然です。我々では「逆リモートワーク」と呼んでいるのですが、都会にいながら地方の仕事をするスタイルも良いのでは?と考えています。自分はリモートワーク歴が長いですし、個人事業主になっても相変わらずリモートで仕事を回していました。その点でも経験を活かすことができると考えています。また、ソニックガーデンさんのように、すでにリモートチームで実績を上げている会社さんも自分の周りに沢山いますので、偉大な先達たちの教えを請いつつ、そのような組織を丁寧に作っていきたいと考えています。


農業者に寄り添うツールを作っていきたい
自分自身は、とても小さな農業者です。現場のことを知りたくて昨年研修を受けたわけですが、たかだか半年受けただけでわかるはずもなく、今でも毎日が研修です。エンジニアリングは現場から生まれるのがベストだと思うので、農業に片足を突っ込みつつも、農業者の方々に本当に役にたつツールを作って行けるように、精一杯頑張っていきたいと思います。


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