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2013/07/10

同じ空気を吸う、という事 はてなブックマークに追加

私事で恐縮ですが、最近、仕事の回り方の質が下降気味です。(仕事の質、じゃなくて、回り方。つまり、プロセスがよろしくない、と言う事です。)

たとえば、スケジュール出して実働してからペンディングとか。「そんなの良くある話じゃないか!」・・って言われてしまえば、否定出来ませんが(笑)でも、どーも何かが引っかかる・・・受け流せない何かがある、と、モヤモヤしておりました。

で、ここ数日考えていたのですが、どうやらこの問題の本質は「ディスコミュニケーション」じゃないのか?と気がついたんです。オフィスから慣れてリモートで仕事をしているテレワーカーにとって「コミュニケーション」は最重要課題で、最大の難関。ここをうまく乗り切らないと、仕事のクオリティを保持する事が出来ません。だから、問題の本質に気がついた時点で、これは深く考える必要があるなぁ、と思い、記事にしました。


原因は実に単純な事
この傾向が顕著になってきたのは、ここ数ヶ月くらいの事です。理由は簡単。単に「共同作業」が増えたからですw

テレワークやり始めて1年9ヶ月、なんでいまさら?って感じですが、ここ数ヶ月の間に「共同で仕事をする事」が増えたんです。自分は在宅勤務ですが、一般社員でもあります。ですので、そもそも共同ってのも変な話ですね。大抵の会社の仕事って、組織の中で大なり小なり、チームを組んでやるでしょう。自分の場合はかなり特殊なケースで、1年半くらい、ずっとほぼ一人でシステムと格闘していたんです。チームのメンバー、ってのも一応はいますが、ほぼフルタイムで張り付いているのは僕一人。で、メンバーには具体的に指示を出してやってもらう立場だった訳で、これで回っちゃうんです。すんなりと。(仕事自体は大変だったけどさww)

で、最近良くあるパターンとしては、それがどのように進捗しているのか?という事が「報連相」されていなくて、結果的に無駄な所が動いちゃったりするパターン。でも、注意深く観察してみると、本社側から見ると、今まで通り特に支障が無さそうなんです。


空気はネットを超えられない
札幌の豊平川沿いは良い空気ですww
「報連相」されていない、って先ほど書いたけれども、本社内ではもちろんされていますし、リモートにいてもそれを見る事は当然可能です。ただ、そういうきっちりしたものになる前の段階、「空気感」的なものをリモートからだと感じにくい、という事です。
「あー、これダメそう」
「よっしゃ、これ行けそう」
この手のやつ。で、こういう空気感を発する人のそばにいる人は「あのプロジェクトダメそうだな」とか「行けそうだな」なんてことを感じ取る事が出来ますよね。実はこれが暗黙の了解と言うか、気をつけないと話の前提になってしまいがちなんです。特にごく少人数のチームで、かつ何年も一緒に働いてきたメンバー同士だと、そうなってしまう傾向があります。

そしてこの「空気感」。さすがにネットを超える事が出来ない。空気読めないで有名な私にとって、この壁はさらに高くなりますww


空気読め、的な
本社にいる時にはまったく気がつかなかった、この「空気共有機能」。でも、これって人間としては自然な事ですよね。

ただ、「共有した事を前提にして」話をされた場合、共有されていないコチラからすると話の中身が飛躍していて意味が分からない。これが最近実に多い。当然本社の人間は悪気がある訳じゃなくて、ごく自然にやっている訳だけれども、こっちとしては「なんでそこから話が始まるの?」って事になる訳です。

例えば
「このプロジェクトはずっとダメだったと思っていたけど、意外に行けるかもしれない・・」
っていう空気を発していた人から
「●×な機能を加えてサービスを拡充したらどう思う?」
といきなり話をふられたとします。そういう空気を浴びた人ならば「あー、それもありかもね」ってことになる。でも、こっちはそんな空気浴びてないから「ダメなプロジェクトにこれ以上手を入れてどうするの!?」となる。そりゃそうだ。そんな空気、こっち知らないからww

これがもし、他部署だったり社外の人間だったら、その空気感をお伝えする労力をかける。これは、普通の社会人だったらやる事。でも、同じチームの人間だと、リモートにまでそれを共有しようとは中々思わないみたい。でも逆の立場になって考えてみると、ひょっとしたら気がつかないかもなぁー・・と思ったりもする。 

状況が変わる、ってのは、良くある事です。特に最近はその変わり方がドラスティックで、しかも変わるスピードが速い。で、人間がデフォルトで備えている「空気共有機能」ってものは、この状況変化に即時対応できる優れもので、同じ空気を吸うと話の前提をすっ飛ばしていきなり本論に突入出来る。必ずしもいつもそうだ、とは限らないし、誰にでも当てはまる訳ではないけれども、結構な確率でありそうな気がします。

リモートになると、その辺の境界線がクッキリしてくる。そして、そこに対してどう対処すべきか、結構な課題だなぁ、と思う訳です。


最終的には信頼関係
ただ、一方で最終的には「信頼関係」がモノを言う、ってのも事実だなと。 相手の事を信頼できれば、たとえディスコミュニケーションがあったとしてもすぐに修正出来る。その点、まだ大丈夫だ。たぶん(笑) 信頼関係は一朝一夕では出来ない訳で、その点自分はラッキーだったかもしれません。


ちなみに「ディスコミュニケーション」って和製英語みたいですね。以上まめ知識でした。

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