【ご注意】私自身の直接的な繋がりでしかリサーチしていないので、他にもいらっしゃったら是非お声がけ下さいw
追記(2013.08.22):もう1名、今月から同じような勤務スタイルでお仕事されている方がおりました!したがって、3名ではなく4名ですw
追記(2013.08.22):もう1名、今月から同じような勤務スタイルでお仕事されている方がおりました!したがって、3名ではなく4名ですw
伊藤さんの記事に触発されて、エントリーしてみます
兵庫県西脇市でリモート勤務されている伊藤淳一さん、私個人的にはまだお会いした事が無いのですが、私と同じようにリモートでお仕事されている様子がブログ越しに伝わってきて、いつも親近感を持って見ております。伊藤さんのブログ:give IT a try
その中で「組込みエンジニアだってリモートで働ける!西脇市在住のフジワラさんの場合」という記事がありまして、とても興味深く読ませて頂きました。私の事にも言及いただいていますし、ここは一つ、私個人が知っている札幌の事情を書いてみたいと思います。
WebデザイナーSさんの場合
Sさんとは、このブログでも良く出てくる「北海道の楽しい100人」の懇親会で、偶然出会いました。この回は息子の同級生のお父さんが登壇しており、懇親会の席でよくよく話すと実は実家が近所で同じ小学校に通っていた事実が発覚!お互いに驚いて盛り上がっていた席の隣に、Sさんはたまたまいらっしゃったのですが・・頂いた名刺を見ると住所が東京都。「ひょっとしてあなたもですか!?」
的な出会いでした(笑)
Sさんは某大手のWebマーケティング・制作会社でWebデザインを手がけていらっしゃいます。出身は札幌です。札幌に戻ってきたのはウチよりも3ヶ月後なので、もう一年半もリモート勤務でお仕事されています。
東京にいる頃は制作ではなく、ディレクション寄りだったそうですが、札幌に来てからはデザイン業務に専念されているそうです。東京のチームとは進捗管理にBacklogを使い、データはSubversionで管理しているそうでちょっとビックリ。でも全社的にその手のツールを使っているようなので、リモート勤務をするにあたってもツールに関するハードルは低かったようです。
Sさんは東京時代、とてもハードな仕事っぷりだったそうで・・ いや、今もハードだとは思いますが(笑)色々お話を聞くと、どうもハードさのベクトルが違う。
「北海道に来ていろんなことを諦めた」と言います。この諦めた、というのはマイナスの意味ではありません。例えば、お客さんが東京にいる以上、それこそ「空気を読んで」仕事をする事はどうしても難しい。そこを追うのではなく「できること」「本当にやりたい事」に全力を注げるようになった、と言います。
Sさんとは家庭菜園仲間(?)でもありますが、最近では自分の畑で取れた野菜を食べているそうです。自分で種をまいて育てた野菜を、採れたてのうちに頂ける贅沢、自分で努力して作り出した贅沢はお金で置き換える事が出来ない、と言います。お金で買える価値は、他でも置き換え可能だと・・ これは私自身も本当に実感しますね。
移住しようと決める時は、トコトン自分と向き合ったそうです。会社と交渉する際も辞める覚悟で相談したらしいですが、リモート勤務でも良いという事になったそうで、この辺の経緯も実に私と似た感じですw
WebエンジニアHさんの場合
Hさんとは、石狩データセンターでおなじみの「さくらインターネット」さんの「さくらの夕べ in 札幌」というイベントの懇親会で、偶然出会いました。このイベントの懇親会は、なんとさくらインターネットさんの奢り!と言う事で、私も喜んで参加していたのですが(笑)懇親会に田中社長もいらっしゃったので、ここは是非色々とお話しさせて頂こうと思い「さくらのクラウドにRDSを作ってください」的な無茶なお願いをしていた(笑)席の向かい側にたまたまいらっしゃいまして・・頂いた名刺を見ると住所が東京都。
「ひょっとしてあなたもですか!?」
的な出会いでした(2回目)
IT業界に入るために東京に出て来て5年半経ったとき、激務に心折れ、体調も崩し、北海道の実家に帰ることを決めた、という事で・・ただ、ご心配なく、現在のHさんは元気を取り戻したようです(笑)
Hさんの会社では他にもリモート勤務者がいるそうで、かつ会社的にもそのような勤務体系を増やして行こう、という流れだそうです。ですので、会社の方から実家で在宅勤務をしないかと提案してくれた、という事で、とても良い会社ですねー。
仕事面でのネックは無いか?と聞いてみたところ、やはり「会社の空気がわからない事がネック」とおっしゃってました・・・と言う事で、また出ましたね、空気はネットを超えられない問題w
でも、ネックと言えばネックだが、見えないことをいいことに(?)淡々とお仕事しているそうです。これはプログラミング等の仕事であれば理想的な環境です。私自身もそれは実感します。 プライベート面ではどうですか?と伺うと「プライベートらしいプライベートが送れるようになった」と言います。実家に戻ったことと、通勤が無くなったことで自由な時間が大幅に増えて充実した、と言う感想を頂きました。
私を含めて3人に共通する点
私を含めて3人とも東京の会社勤務であり、札幌に支店や関連会社などがある訳ではなく、リモート在宅勤務者です。この3人で完全に一致する点は2つあります。1つ目は、物理的に離れていても、東京にいる頃と同じクオリティで仕事が出来る、という点です。これは自分のブログでも、直接お話しする機会を頂いた時も、もう何度も言及してますが・・今回は3人のサンプルだから、少しは信憑性が上がるでしょうかね?(笑)
ただし、皆さんそれ相応の努力はされています。やはり、自分がリモートにいるから、と言う事で東京の同僚に迷惑はかけられませんし、ましてやお客様に対しては尚更です。
そして、2つ目の共通点としては、全員北海道が大好きな道産子だ、という点です。生まれ育った場所で落ち着いて、しかも楽しんで仕事と生活を両立させている、という点では「戻ってきて本当に良かった」という感想を全員が持っています。そして、各々北海道に対していろんな思いがあり、いろんな可能性を感じています。
リモート勤務に代表される柔軟なワークスタイルは、今後もっと広まって行くと思います。このブログでも何度も言っている通り、すでにインフラは整っています。あとはそのスタイルを選択したい個人の意思、具体的な取り組み、会社側の理解、同僚の理解、場合によってはお客様の理解を得られるか?だと思います。
リモート勤務希望者の武器がもうすぐ出てくるぞ!
ただ・・個人の意志云々に関しては自分次第で乗り越えられますが、そこから先は世間一般の社会壁、というのが実際には存在しています。これは残念ながら動かしがたい事実です。でも、そこを乗り越える強力なツールが出てきそうなので、最後にご紹介したいと思います。以前、北海道庁のテレワークセミナーでご一緒させて頂いた、田澤由利さんが、この働き方を企業の経営者向けに提言する本を出版されます。
上記リンクを見て頂くと解りますが、なんと出版資金はクラウドファンディングで集め、先日めでたくプロジェクトが成立しました。なんともイマドキな感じですね。でも、実際にこれだけの資金を限られた時間内でネットで集められる時代です。もちろん、田澤さんだからこそ集められた、とも言えますけど・・
こういう事が実際に起きる2013年、オフィスの隣のデスクが1500km離れた所にあったとしてもイイじゃないですかね?
知床横断自動車道よりウトロ方面。雲海の下はオホーツクの海です。 |
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