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2013/10/17

北海道の楽しい100人に登壇しました はてなブックマークに追加

時が経つのは早いものです。北海道に移住すると宣言して、実際に札幌へ引っ越してからもうすぐ丸二年になります。

そんなタイミングで、大変ありがたい事に自分たちの経験をお話し出来る機会を頂きました。このブログでもよく話題にする「北海道の楽しい100人」というイベントです。



いくら地元とはいえ、札幌に来たばかりの頃は「20年ぶり」と言う事もあり、地元の事が何も解らない状態でした。基本的に「在宅勤務」ですので、自分から意識して外に出ないと地元にとけ込めないなぁ・・と軽く危機感を覚えていた矢先、このイベントの存在を知りました。そこから定期的に参加するようになって、気がつけば壇上にいるという・・すごく不思議な感じでした。


YouTubeの録画を張っておきます。私は一番目の講演ですが、他にご登壇されていた方々のお話も非常に興味深いものですので、ぜひご覧になってください。


  • 東川町からいらっしゃった矢ノ目さん。東川町って「上水道が無い町」なんですよ!すべて大雪山の湧水でまかなえてしまう。蛇口をひねればミネラルウォーターな町です。その他、写真甲子園株主制度(!)その他本当に素晴らしい取り組みをたくさんされています。ぜひUstreamをご覧下さい。ちなみに個人的にお話を伺った所、町内は光ファイバー網が整備されていると言う事!スゲー!リモート勤務できますね・・
  • エアーダイブの田中さん、果敢にも出版に取り組んでおられると言う事で、私も仕事的に被る点も多々あり、大変興味深く聞かせていただきました。そして気がつけば「札幌人図鑑」にも出演されていますねw やればできる!という熱いメッセージ、しかと受け止めましたっ!
  • チエモクの三島さん、お話伺っていると、最初の工房が実はウチの近くで、現在の工房が実家の近くということが判明しましたw それはともかくサイトも是非ごらんください。北海道産の木材を生かした雑貨がたくさんあります。特に北海道に遊びにこられる方、お土産としても喜ばれると思いますよー。私は名刺入れを買いに直営店に行こうと思います!

主催の保田さん、渡辺さん、佐藤さん、小野さん、そして運営スタッフの皆様、本当にありがとうございました。これだけの規模のイベント運営を継続すると言う事はとても大変な事だと思いますが、ここで広がった繋がりが繋がりを呼んで・・という形になってきている気がします。とても素晴らしい事ですよね! ちなみに今回は台風の影響もあって参加者はどうかな?という感じだったようですが、最終的にはこういう事だそうです。スゲー。

100人規模の懇親会と言う事で、相変わらず隣の人の声すら良く聞こえない位の大盛況っぷりでした!

2013/08/21

札幌市には私を含めて3名リモート勤務をしている人がいる はてなブックマークに追加

【ご注意】私自身の直接的な繋がりでしかリサーチしていないので、他にもいらっしゃったら是非お声がけ下さいw

追記(2013.08.22):もう1名、今月から同じような勤務スタイルでお仕事されている方がおりました!したがって、3名ではなく4名ですw


伊藤さんの記事に触発されて、エントリーしてみます
兵庫県西脇市でリモート勤務されている伊藤淳一さん、私個人的にはまだお会いした事が無いのですが、私と同じようにリモートでお仕事されている様子がブログ越しに伝わってきて、いつも親近感を持って見ております。

伊藤さんのブログ:give IT a try 

その中で「組込みエンジニアだってリモートで働ける!西脇市在住のフジワラさんの場合」という記事がありまして、とても興味深く読ませて頂きました。私の事にも言及いただいていますし、ここは一つ、私個人が知っている札幌の事情を書いてみたいと思います。


WebデザイナーSさんの場合
Sさんとは、このブログでも良く出てくる「北海道の楽しい100人」の懇親会で、偶然出会いました。この回は息子の同級生のお父さんが登壇しており、懇親会の席でよくよく話すと実は実家が近所で同じ小学校に通っていた事実が発覚!お互いに驚いて盛り上がっていた席の隣に、Sさんはたまたまいらっしゃったのですが・・頂いた名刺を見ると住所が東京都。

「ひょっとしてあなたもですか!?」

的な出会いでした(笑)

Sさんは某大手のWebマーケティング・制作会社でWebデザインを手がけていらっしゃいます。出身は札幌です。札幌に戻ってきたのはウチよりも3ヶ月後なので、もう一年半もリモート勤務でお仕事されています。

東京にいる頃は制作ではなく、ディレクション寄りだったそうですが、札幌に来てからはデザイン業務に専念されているそうです。東京のチームとは進捗管理にBacklogを使い、データはSubversionで管理しているそうでちょっとビックリ。でも全社的にその手のツールを使っているようなので、リモート勤務をするにあたってもツールに関するハードルは低かったようです。

Sさんは東京時代、とてもハードな仕事っぷりだったそうで・・ いや、今もハードだとは思いますが(笑)色々お話を聞くと、どうもハードさのベクトルが違う。

「北海道に来ていろんなことを諦めた」と言います。この諦めた、というのはマイナスの意味ではありません。例えば、お客さんが東京にいる以上、それこそ「空気を読んで」仕事をする事はどうしても難しい。そこを追うのではなく「できること」「本当にやりたい事」に全力を注げるようになった、と言います。

Sさんとは家庭菜園仲間(?)でもありますが、最近では自分の畑で取れた野菜を食べているそうです。自分で種をまいて育てた野菜を、採れたてのうちに頂ける贅沢、自分で努力して作り出した贅沢はお金で置き換える事が出来ない、と言います。お金で買える価値は、他でも置き換え可能だと・・ これは私自身も本当に実感しますね。

移住しようと決める時は、トコトン自分と向き合ったそうです。会社と交渉する際も辞める覚悟で相談したらしいですが、リモート勤務でも良いという事になったそうで、この辺の経緯も実に私と似た感じですw


WebエンジニアHさんの場合
Hさんとは、石狩データセンターでおなじみの「さくらインターネット」さんの「さくらの夕べ in 札幌」というイベントの懇親会で、偶然出会いました。このイベントの懇親会は、なんとさくらインターネットさんの奢り!と言う事で、私も喜んで参加していたのですが(笑)懇親会に田中社長もいらっしゃったので、ここは是非色々とお話しさせて頂こうと思い「さくらのクラウドにRDSを作ってください」的な無茶なお願いをしていた(笑)席の向かい側にたまたまいらっしゃいまして・・頂いた名刺を見ると住所が東京都。

「ひょっとしてあなたもですか!?」

的な出会いでした(2回目)

Hさんは、都内のシステム開発会社でWebの開発の仕事を手がけていらっしゃいます。出身は札幌です。札幌に戻ってきたのは今年の2月という事で、リモート勤務半年程です。 

IT業界に入るために東京に出て来て5年半経ったとき、激務に心折れ、体調も崩し、北海道の実家に帰ることを決めた、という事で・・ただ、ご心配なく、現在のHさんは元気を取り戻したようです(笑)

Hさんの会社では他にもリモート勤務者がいるそうで、かつ会社的にもそのような勤務体系を増やして行こう、という流れだそうです。ですので、会社の方から実家で在宅勤務をしないかと提案してくれた、という事で、とても良い会社ですねー。

仕事面でのネックは無いか?と聞いてみたところ、やはり「会社の空気がわからない事がネック」とおっしゃってました・・・と言う事で、また出ましたね、空気はネットを超えられない問題w

でも、ネックと言えばネックだが、見えないことをいいことに(?)淡々とお仕事しているそうです。これはプログラミング等の仕事であれば理想的な環境です。私自身もそれは実感します。 プライベート面ではどうですか?と伺うと「プライベートらしいプライベートが送れるようになった」と言います。実家に戻ったことと、通勤が無くなったことで自由な時間が大幅に増えて充実した、と言う感想を頂きました。


私を含めて3人に共通する点
私を含めて3人とも東京の会社勤務であり、札幌に支店や関連会社などがある訳ではなく、リモート在宅勤務者です。この3人で完全に一致する点は2つあります。

1つ目は、物理的に離れていても、東京にいる頃と同じクオリティで仕事が出来る、という点です。これは自分のブログでも、直接お話しする機会を頂いた時も、もう何度も言及してますが・・今回は3人のサンプルだから、少しは信憑性が上がるでしょうかね?(笑)

 ただし、皆さんそれ相応の努力はされています。やはり、自分がリモートにいるから、と言う事で東京の同僚に迷惑はかけられませんし、ましてやお客様に対しては尚更です。


そして、2つ目の共通点としては、全員北海道が大好きな道産子だ、という点です。生まれ育った場所で落ち着いて、しかも楽しんで仕事と生活を両立させている、という点では「戻ってきて本当に良かった」という感想を全員が持っています。そして、各々北海道に対していろんな思いがあり、いろんな可能性を感じています。

リモート勤務に代表される柔軟なワークスタイルは、今後もっと広まって行くと思います。このブログでも何度も言っている通り、すでにインフラは整っています。あとはそのスタイルを選択したい個人の意思、具体的な取り組み、会社側の理解、同僚の理解、場合によってはお客様の理解を得られるか?だと思います。


リモート勤務希望者の武器がもうすぐ出てくるぞ!
ただ・・個人の意志云々に関しては自分次第で乗り越えられますが、そこから先は世間一般の社会壁、というのが実際には存在しています。これは残念ながら動かしがたい事実です。でも、そこを乗り越える強力なツールが出てきそうなので、最後にご紹介したいと思います。

以前、北海道庁のテレワークセミナーでご一緒させて頂いた、田澤由利さんが、この働き方を企業の経営者向けに提言する本を出版されます。


上記リンクを見て頂くと解りますが、なんと出版資金はクラウドファンディングで集め、先日めでたくプロジェクトが成立しました。なんともイマドキな感じですね。でも、実際にこれだけの資金を限られた時間内でネットで集められる時代です。もちろん、田澤さんだからこそ集められた、とも言えますけど・・




こういう事が実際に起きる2013年、オフィスの隣のデスクが1500km離れた所にあったとしてもイイじゃないですかね?


知床横断自動車道よりウトロ方面。雲海の下はオホーツクの海です。


2013/07/10

同じ空気を吸う、という事 はてなブックマークに追加

私事で恐縮ですが、最近、仕事の回り方の質が下降気味です。(仕事の質、じゃなくて、回り方。つまり、プロセスがよろしくない、と言う事です。)

たとえば、スケジュール出して実働してからペンディングとか。「そんなの良くある話じゃないか!」・・って言われてしまえば、否定出来ませんが(笑)でも、どーも何かが引っかかる・・・受け流せない何かがある、と、モヤモヤしておりました。

で、ここ数日考えていたのですが、どうやらこの問題の本質は「ディスコミュニケーション」じゃないのか?と気がついたんです。オフィスから慣れてリモートで仕事をしているテレワーカーにとって「コミュニケーション」は最重要課題で、最大の難関。ここをうまく乗り切らないと、仕事のクオリティを保持する事が出来ません。だから、問題の本質に気がついた時点で、これは深く考える必要があるなぁ、と思い、記事にしました。


原因は実に単純な事
この傾向が顕著になってきたのは、ここ数ヶ月くらいの事です。理由は簡単。単に「共同作業」が増えたからですw

テレワークやり始めて1年9ヶ月、なんでいまさら?って感じですが、ここ数ヶ月の間に「共同で仕事をする事」が増えたんです。自分は在宅勤務ですが、一般社員でもあります。ですので、そもそも共同ってのも変な話ですね。大抵の会社の仕事って、組織の中で大なり小なり、チームを組んでやるでしょう。自分の場合はかなり特殊なケースで、1年半くらい、ずっとほぼ一人でシステムと格闘していたんです。チームのメンバー、ってのも一応はいますが、ほぼフルタイムで張り付いているのは僕一人。で、メンバーには具体的に指示を出してやってもらう立場だった訳で、これで回っちゃうんです。すんなりと。(仕事自体は大変だったけどさww)

で、最近良くあるパターンとしては、それがどのように進捗しているのか?という事が「報連相」されていなくて、結果的に無駄な所が動いちゃったりするパターン。でも、注意深く観察してみると、本社側から見ると、今まで通り特に支障が無さそうなんです。


空気はネットを超えられない
札幌の豊平川沿いは良い空気ですww
「報連相」されていない、って先ほど書いたけれども、本社内ではもちろんされていますし、リモートにいてもそれを見る事は当然可能です。ただ、そういうきっちりしたものになる前の段階、「空気感」的なものをリモートからだと感じにくい、という事です。
「あー、これダメそう」
「よっしゃ、これ行けそう」
この手のやつ。で、こういう空気感を発する人のそばにいる人は「あのプロジェクトダメそうだな」とか「行けそうだな」なんてことを感じ取る事が出来ますよね。実はこれが暗黙の了解と言うか、気をつけないと話の前提になってしまいがちなんです。特にごく少人数のチームで、かつ何年も一緒に働いてきたメンバー同士だと、そうなってしまう傾向があります。

そしてこの「空気感」。さすがにネットを超える事が出来ない。空気読めないで有名な私にとって、この壁はさらに高くなりますww


空気読め、的な
本社にいる時にはまったく気がつかなかった、この「空気共有機能」。でも、これって人間としては自然な事ですよね。

ただ、「共有した事を前提にして」話をされた場合、共有されていないコチラからすると話の中身が飛躍していて意味が分からない。これが最近実に多い。当然本社の人間は悪気がある訳じゃなくて、ごく自然にやっている訳だけれども、こっちとしては「なんでそこから話が始まるの?」って事になる訳です。

例えば
「このプロジェクトはずっとダメだったと思っていたけど、意外に行けるかもしれない・・」
っていう空気を発していた人から
「●×な機能を加えてサービスを拡充したらどう思う?」
といきなり話をふられたとします。そういう空気を浴びた人ならば「あー、それもありかもね」ってことになる。でも、こっちはそんな空気浴びてないから「ダメなプロジェクトにこれ以上手を入れてどうするの!?」となる。そりゃそうだ。そんな空気、こっち知らないからww

これがもし、他部署だったり社外の人間だったら、その空気感をお伝えする労力をかける。これは、普通の社会人だったらやる事。でも、同じチームの人間だと、リモートにまでそれを共有しようとは中々思わないみたい。でも逆の立場になって考えてみると、ひょっとしたら気がつかないかもなぁー・・と思ったりもする。 

状況が変わる、ってのは、良くある事です。特に最近はその変わり方がドラスティックで、しかも変わるスピードが速い。で、人間がデフォルトで備えている「空気共有機能」ってものは、この状況変化に即時対応できる優れもので、同じ空気を吸うと話の前提をすっ飛ばしていきなり本論に突入出来る。必ずしもいつもそうだ、とは限らないし、誰にでも当てはまる訳ではないけれども、結構な確率でありそうな気がします。

リモートになると、その辺の境界線がクッキリしてくる。そして、そこに対してどう対処すべきか、結構な課題だなぁ、と思う訳です。


最終的には信頼関係
ただ、一方で最終的には「信頼関係」がモノを言う、ってのも事実だなと。 相手の事を信頼できれば、たとえディスコミュニケーションがあったとしてもすぐに修正出来る。その点、まだ大丈夫だ。たぶん(笑) 信頼関係は一朝一夕では出来ない訳で、その点自分はラッキーだったかもしれません。


ちなみに「ディスコミュニケーション」って和製英語みたいですね。以上まめ知識でした。

2013/03/01

札幌人図鑑に掲載されました! はてなブックマークに追加

自分がブログを書く前に、My Desk and Teamさんが先に書くと言う状況は如何ともしがたい訳ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうかw

札幌でテレワークを開始して、今日で1年4ヶ月目に突入ですが、そんなキリの良い日に公開になりました。オープニング音楽にご注目くださいwww

札幌人図鑑:第305回 欧文印刷株式会社 田名辺健人さん



札幌人図鑑とは?
まず、札幌人図鑑をご存じない方のために、簡単に説明を。このサイトは、元FMラジオ局パーソナリティの福津京子さんが運営されている「1年365日札幌で活躍されている人達を毎日インタビューして動画配信」するという、すごいサイトです。2012年5月1日より、文字通り休む事無く、毎日番組が配信されています。目次を見れば一目瞭然です!


また、MSN産経ニュースによくまとまった記事が出ています。


私自身は札幌に来てしばらくしてからこのサイトの存在を知ったのですが、出演者が小学生から札幌市長まで、AKB48から北島三郎まで出演する紅白歌合戦的な振れ幅でハンパない訳ですよ。挙げ句の果てに贔屓にしているご近所のカフェのおばちゃままでインタビューされていたり・・とにかく見ていると面白くて「札幌にはこんなにスゴい人、楽しい事をやっている人がいるんだなぁ」と「ジワジワ」効いて来ます。まさしく「漢方型メディア」ですw

今回出演させて頂いたのは、先日の北海道庁のセミナーでご一緒させて頂いた縁からでして、札幌人図鑑のファンとしてはとても嬉しかった訳ですが、ここで一つ気がついちゃったんですよ。番組では毎回スケッチブックに「お題」を書いているのですが、ここはNUboardだろう!という事で持参して伺った訳ですが・・ NUboardに付属するペンが細すぎて、カメラには映りにくいという事が発覚しまして、番組中では使えずorz

そのくらい気がつけよ、という事で、私の営業センスが無い事が改めてよくわかった次第でございますが(笑)、まぁいずれにしても非常に楽しく、貴重な経験をさせて頂きました。この場を借りて福津さんには感謝申し上げます!

それにしても、一つの事をやり続ける、と言うのは、やり始める事よりも数段難しい話でして、もうすぐ1年で365人になる訳ですが、究極の目標は1000人をインタビューする事だとか!今年の6月よりセカンドステージが始まるそうです。スゲー!


札幌人図鑑の映像は貴重なアーカイブ資産
これらの映像アーカイブは札幌市にとっても貴重な資産になりますよね。本当に素晴らしい取り組みだと思いますし、こういった動きが全国でも展開されれば、なんだかとても面白い事になりますよね。私なんかは思いっきり一般人ですけれども、インタビュアーがプロで聞き方もウマいし、ある程度編集が入るので、きちんとした番組になります。(ちなみにカットされた部分は「いい間違った場所」だけで、殆ど無いです。)

「一般人が自分の事を語る」ってのは、すでにブログで実現可能ですし、今までも沢山やられてきた訳ですが、日本だと殆どが匿名な状況です。ただ、そこが「映像」になると当然顔バレせざるを得ないので、基本的にごまかす事が出来ません。ですから、発信する側も無責任な事は言えないし、ちゃんと伝えようとする。聞く方も「この人ちゃんと言っているのか?」と言う事を「感じ取る」事が出来るのではないかと思います。

ただ、映像による発信は、一般人にとってとても難しい。文章だと一旦書いて、その後読み返して構成を入れ替えるなどが容易ですが、映像だとなかなかそうもいきません。ですから、福津さんのようなプロフェッショナルなインタビュアーがシロウトをうまく導きつつ、きちんと構成だててくれるので、結果的に視聴者も解りやすくなる・・・

いやぁ、スバラシイですねw

今後の札幌人図鑑も要チェックです!

2013/02/07

ウェブマガジン「My Desk and Team」に取材して頂いたこと。 はてなブックマークに追加

「札幌のご自宅まで取材に伺ってもよろしいですか?」と最初にオファーを頂いた時に、「どうぞいらしてください」と快諾しておきながら、せっかく来て頂けるなら妻の言葉も取り上げて頂きたい、と考えていた。

子どもにふるさとを 〜会社を辞めないUターン〜

仕事はクラウドを活用してリモートでも出来る。確かにその通り。でも、土地勘もない、友達もいない、冬の厳しさはおそらく想像を超えていたであろうこの北の大地で

「在宅勤務」=「四六時中家にいるダンナ」
「幼稚園を途中退園」=「四六時中家にいるムスコ」

を相手にしながら生活を営んで行く、というのは、気力的にも体力的にも大変な事だと思う。

当然周りには心配された。移住前に「引っ越し先を決めず」車でノコノコやってきて「いったい何考えてんの?」的な扱いを受けた事もあった。

でも、世に言う「非常識」に負けずに「流れ」に乗ってここまでやって来れたのは、彼女の理解と柔軟性のおかげだ。本当に心から感謝している。





それともう一つ大事なのは「コミュニティ」。JAWS-UG(Amazonクラウドユーザーグループ)札幌支部の勉強会には、移住を決断する前からちょくちょく顔を出していた。それは「地元札幌でユーザーグループを立ち上げるならお手伝いしたい」という気持ちからだった。

20年も関東にいたおかげで、すっかり地元との縁が無くなってしまっていたが、彼らがいてくれたおかげで札幌に戻る決心がついたのは確かだ。

また、東京方面は言うに及ばず、全国的なユーザーグループと言う事で各地方にも知り合いが沢山いた事も励みになった。TwitterやFacebookを覗けば、みんなの様子もリアルタイムに解るので、自分だけが取り残されている、という不安感は全くなかった。

もちろん、バーチャルな世界だけではなく、リアルな世界でも「北海道の楽しい100人」のようなイベント等で素晴らしい出会いに恵まれ、東京方面にコネクションを残しつつ、地元にも少しずつ入り込めるようになった。





クラウド移住はいろんな人達のおかげで出来た事だ。まだまだ手探りな所も多いし、うまく行かずに凹む事も多い。けれども、想定外とか不確実な事が多い世の中で家族が楽しく生き生きと暮らす為には、このようなスタイルもありだろう、と、ようやく最近思えるようになってきた。

そして、自分たちが経験した事をオープンにすることで、動くべき人達の背中をそっと押す事が出来たらいいなと思う。そして、柔軟なワークスタイルを取る、という事が当たり前になって行けば、ちょっとは世の中良い方向に転がって行くんじゃないかな・・・


北海道に来て2度目の冬。息子は一段と逞しくなりました。




2013/02/05

2013年2月 AWSとテレワークに関する登壇のお知らせ はてなブックマークに追加

某システムのカットオーバー予定日が刻々と近づいているのに、なんだか最近人前でお話しする機会を頂く事が多い今日この頃ですが・・・アウトプットするのもエンジニアの仕事だと思いますので頑張りますよー。

テレワークHOKKAIDO ~北海道型テレワークを広げよう~
日時
2013年2月15日(金)14:00~
主催
北海道
企画・運営
テレワークマネジメント
会場
会議・研修施設「ACU(アキュ)」(16階1606研修室)札幌市中央区北4西5 アスティ45
このセミナーは北海道型テレワーク普及推進事業の一環として行われるセミナーです。いつもはIT系のイベントでお話しする機会が多いですが、正直このような場はアウェイ感満載・・・ですが、テレワークの体験をシェア出来る機会があれば率先して出かけるつもりでおりましたので、とても有り難いと思っております。

北海道の楽しい100人でもスピーチされ、テレワークの普及で全国を飛び回っていらっしゃる田澤由利さんが講師です。当日お会い出来る事がとても楽しみです。また、札幌で活躍している方をインタビューして、1年365日毎日動画配信する、というとてつもない(?)メディア「札幌人図鑑」を運営していらっしゃる福津京子さんの基調講演。こちらも色々なエピソードが聞けそうで楽しみです。

私と同じテレワーカーの立場で講演される向洋電機土木株式会社の横澤さん。横澤さんは以前NHKのクローズアップ現代でも取材されたようで、結構あちこちで講演されていらっしゃるのですね。電気設備会社の方、と言う事で、印刷会社の私とともに

「テレワークとは全く関係なさそうな業界の人」

が出てる、と言うのはとても面白いですよね!

えー、いずれにしても、私は皆さんと一度もお会いした事がありません。当日会場で初顔合わせです。これも実に「テレワーク的」ですねww

セミナー告知サイトはこちらです。当日会場に来れなくてもネット配信での参加もアリみたいなので、ぜひ。


JAWS-UG 函館支部 開設記念 第0回勉強会 『AWSことはじめ』 ~ エバンジェリストがやってくる ~
日時
2013年2月16日(土)13:00〜
会場
北海道函館市末広町4番19号 函館市地域交流まちづくりセンター 2F研修室 B
北海道に新たなJAWS-UGの支部が立ち上がりました。函館です!!何を隠そう、私は函館生まれですw

素直に嬉しいですねー。JAWS-UGの九州地区は全ての県に支部がありまして、地味に悔しかったのですが(笑)、この広い北の大地、北海道にも札幌以外でユーザーグループが立ち上がると言う事で、これは駆けつけなければなるまい!

とはいえ、函館って札幌から300kmちょっとあります。特急に乗っても片道3時間半位かかるので、首都圏の感覚だと東京から新潟くらいかなぁ?新潟は新幹線があるので2時間位で行けると思いますが。

まぁ、それはともかく、クラウドはネットワークさえあれば場所は全く関係なく、皆が平等に使う事が出来るプラットフォームです。ですので、地方でこそもっと活用されるべきだと個人的には思います。 それと函館と言えば、やっぱり「イカ」です。どう考えてもあの「イカ刺し」は地元でなきゃ食べられません。それも楽しみです(違う?)

申し込みサイトはこちらです。


NetCOBOLによるAWS活用事例とAWSを活用した事例セミナー
日時
2013年2月22日(金)13:30~16:15
会場
富士通(株)セミナールーム 札幌市中央区北1条西2丁目札幌時計台ビル 7F
COBOLなんて世界は私には無縁だと思っておりましたが、思わぬ形で触れる機会を頂戴致しました・・・このセミナーでは、JAWS-UG札幌のコアメンバーが中心となって事例紹介しまくります!私はこの為に新ネタ(Elastic Beanstalk)を用意する予定です(笑)富士通さんはEMRとNetCOBOLを組み合わせた事例と言う事で、こういった話は中々聞けないので楽しみです。

告知サイトはこちらになります。


と言う訳で、今月もキチキチな感じではございますが、どーぞよろしくお願い致します。

2013/01/19

エンジニアサポートCROSS 2013に登壇しました はてなブックマークに追加

2013年1月18日 ニフティさん主催のイベント、「エンジニアサポートCROSS 2013」にて「クラウドな働き方 x 介護 〜来るべき育児と介護をどうITの力で乗り越えるか!?〜」のセッションでお話ししてきました。



セッションオーナーは福岡の小室さん。登壇者は私の他に金沢の相羽さん、東京の竹下さんです。すでに小室さんのブログで当日の様子がアップされています。(仕事早っ!)
(そういえば、小室さんと初めて出会ったのはクラウド女子会でしたねw)

※追記:ウェブマガジン「My Desk and Team」さんに記事にして頂きました。介護と仕事(「エンジニアサポートCROSS 2013」イベントレポート)

今回この話を頂いたときに、二つ返事でOKしたんですが、「これって人様にお話しする内容じゃないのかも?」と一瞬思った事があります。一瞬だけですけどw

思いっきり個人的な事だし、今のテクノロジーをつかってこのようなワークスタイルをとる、なんて事は特段珍しい話でもなければ、ましてやIT屋さんにとっては普通の事なんじゃないか?と。

ただ、札幌に実際に来てみて、じゃぁ、このようなスタイルをとっている方が他にもいるかな?とおもいきや、今の所1名しか存じ上げておりません。でも実際にはもっといると思います。けれども、あまり情報自体が外に出てこないのかな?と思うんです。
※ちなみにディスカッションの時に会場で「自分、知人、その他で実際にテレワークをやっている人がいる」という方に挙手をお願いしたのですが、10名くらいいました。

私自身、札幌に戻る時も総務省の政策として「テレワークの推進」なんてものがあるのは知っていましたけれども、具体的にアクションを起こすにはどうしたら良いのか?そもそも企業側が取り組むべき話でもあるし、一個人が半ば「個人的な都合」で動く事なんて「非常識」。そもそも無理なんじゃないか?と考えました。

でも、結局他力本願で状況を待っていたら、いつまでも変わりませんよね。そして、鉄は熱いうちに打て!でも、打っても響かないのが鉄だったりしますが(笑)それでも気がついた人が自ら動くしかないんだと思います。だって、自分の人生だし、家族の生き方だし、子供のために未来を繋げなければなりませんから...

私は職種こそITですが、所属している会社は製造業。企業規模も中堅という事で「テレワーク」なんてのはそもそも辞書に載っていない世界です。しかし、なんとかこのような形で仕事を継続することが出来ています。

個人的、かつ泥臭い話ですけど、そういった事例を世に放てば、きっとそれをキッカケにしてくれる人がいるんじゃないか?ワークスタイルが多様になる事で、今働き盛りのお父さん、お母さんの育児、介護がちょっとでもやりやすくなればいいなぁ、と、そんな思いでお話しさせていただきました。

来週は札幌で開催される「LOCAL DEVELOPER DAY '13 / Infra & Security」にてお話しします。こっちは「地元」なので、移住体験記というよりは、もう少し技術に振った話にしようかな?と考えています。

トーキョーの朝焼け


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