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2012/10/26

テレワークの様子 その2 ~ Skypeを使い倒す方法 はてなブックマークに追加

テレワーク1周年記念シリーズ、その1に引き続き、その2です(笑)

このエントリでは、テレワークの一番の難問、コミュニケーションについて取り上げてみたいと思います。
そして今回も、なるべくITの専門用語は使わずに頑張って書いてみたいと思いますw

テレワークするためにやった事
経緯に関しては、旅立つ前に書いたエントリにあります。ようするに、テレワークという形態で仕事をする環境がすべて整っている状態で、あとは技術的な事とは無関係の事をどうするのか?という事でした。一番の大きな問題はコミュニケーションの問題です。

双方の体感が大事
まずは色々言う前に、一度やってみて自分も会社側も「体感」してみよう、という事をやりました。

夏の比較的忙しくない時期を選んで、一週間「在宅勤務」を行い、打ち合わせや定例会議なども出社しているのと同じタイムスケジュールで実際にやってみました。
そこで、お互いに問題になりそうな点があれば、そこをどうするか?という点で話し合おうという事だったのですが・・・実際にやってみると拍子抜けするくらい「フツーに」仕事が出来てしまい、あまり指摘する点も出ずに終わってしまいました(笑)

・・・ただ、これには一つ、理由がありそうです。

10年一緒に仕事をしてきた仲間だから
私は今の会社に入社して10年以上になります。その間、ほぼ同じメンバーで仕事をやり続けてきたので、ある意味お互いの事が分かっているから、という点は大きいかもしれません。やはり、一度も顔を実際に付き合わせていないメンバーとテレワークでやれるかどうかは、その人次第な所もありそうです。

ただ、間違いなく言える事は、ある程度の信頼関係をもった人間同士であれば、SkypeなどのTV会議ツールを組み合わせれば、想像よりもスムーズに協調して仕事が出来る、という点です。
こういったネットの便利なサービスは世の中に沢山ありますし、無料で試せるものもありますから、興味のある方は一度「体感」されてはいかがでしょうか?きっと、考え方が変わると思います。

出社しているのと同じような感覚を持つ
前の記事にも書いた通り、勤務時間中は常にSkypeをONにしています。たとえ地理的にはなれていたとしても、用事があればすぐに私にコンタクト出来るように(その逆も)するためです。これは、会社から見ると「コイツは一応仕事の席に着いている」と言う事を確認出来る安心材料?にもなります。

やはり、仕事を円滑に進めるためには、連絡がすぐに取れないといけません。通常であれば「電話」ということになるでしょうけれども、相手の顔が見えるSkypeは、向こうの「空気」も伝わってきますので、事務的になりがちな「電話」とは全然違う会話をする事が出来ます。

例えば、相手の後ろを別の部署の人間が横切ったりすると、
「あ、どうも。こんにちは。おつかれさまです。」
的な、まるでオフィスですれ違ったような感覚で極自然に話しかけられます。

また、言葉だけではなかなか伝わらない場合、その場でノート型ホワイトボード NUboardに図を書いてカメラに映したり、こちらのパソコンの画面を映して状況を説明したりと、リアルに顔を突き合わせている感覚で打ち合わせをする事が可能です。

ツールの選択
コミュニケーションのツールとしては、昔ながらのEメール、というのもあります。ですが、送受信のタイミングによっては「行き違い」になってしまいがちなので、コミュニケーション、というよりも、むしろ連絡記録を残しておくため、位にとらえておいた方が良いでしょう。

また逆に、YammeryouRoomChatworkなどのイマドキの便利ツールは、使うのにある程度学習が必要なため、人によっては嫌がられます。(私個人的には使いたかったのですが…)

ですので、ツールの選定は
「誰でも分かる」
というのを基準にしました。

SkypeはTV電話なので、誰でも理解出来ます。ただ、各個人のパソコンにセットアップする、というのは敷居が高かったので、会社に余っているノートパソコンをSkype専用機としました。

このパソコンはタイマーをかけており、午前9時に自動で電源が入ってSkypeが自動で立ち上がるようにしてあります。また、午後8時に自動で電源が切れるようになっています。
結構原始的な事をやっていますが、こうすれば部内の人間は誰でもSkypeを使えますし、会議ではそのSkypeマシンの周りに人が集まる形で行うと、遠隔の人間も会議に参加している感じが出ます。

まぁ、向こうから見れば、私は「パソコンの中から出てくる人」なんですけどね(笑)

報連相
社会人の基本中の基本は「報連相」と良く言われます。なんだかんだ言って、とても大事な事です。

今まで述べた通り、「連」に関しては、このようなツールを駆使して行う事が出来ます。
では、残る「報」「相」はどうしているか?と言う事ですが、まず「報」に関しては本社勤務をしていた頃と全く分かっていません。理由は社内のシステムを引き続きテレワークでも使い続けることが出来るからです。(※ソフト開発の仕事に関する社内システムは、3.11を契機に全てクラウド上に集約しました。)

例えば、仕事の進捗状況は「社内ブログ」に毎日書きます。
また、専門的な実際のプロジェクトの進捗管理などは、RedMineというオープンソースのツールを社内システムに入れて、部内の人間がいつでも見られるようにセットしてあります。
その他、情報共有の為のWiki(PukiWiki)、プログラムのデータを関係者で共有しつつ、管理するツール(Subversion)などを、TPOに応じて使い分けます。

これらの作業は本社勤務をしていた頃と全く変わらず、テレワークになったからと言って特段変わる事がありませんでした。

残る「相」ですが、これは相の中身にもよるのですが(笑)、よっぽどな事が無い限りはSkypeで済ませてしまいます。

例えば、上司と私とでなにか話をしたい場合、本社側で共有スペースでの会話がしにくいような内容の場合は、上司がSkypeが起動するノートパソコンを会議室に持ち込んでやります。

一見変な感じにも見えますが、よく考えればこの状況は、上司と私が会議室で話すのと同じ事です。実際話をしている当人同士は、変な感じはしません。

こんな感じなので、むしろ会社からは「本社に来なくても良い」と言われています(笑)

お互いの理解が必要
コミュニケーションは相手の理解があってこそ成立するものなので、こちらが良いというだけではダメです。また、使うツールによってどちらかがストレスを感じるようなものは避けるべきです。ですので、導入する際は実際に双方で試してみることがとても重要かと思います。(次のエントリに続く…)

2012/10/23

テレワークの様子 その1 はてなブックマークに追加

今、札幌は紅葉真っ盛りで、今日辺りから雪虫が舞い始めました。札幌に移住してきてから1年が経ちます。早かったなぁ…

自分の仕事は一般的に言うとIT系です。ですが、テレワークは業種に関係なく、これからのワークスタイルの一つになると思いますので、なるべくITの専門用語を使わずに、一般の方々になるべく分かりやすいように書いてみたいと思います。

こういう事をやっている人間がいるんだ、と言う事を知って頂いて、これから地方に行こうと思っている世のお父さん、お母さん達の話のネタにでもなれば幸いですw


まずは職場の写真を公開します
ご近所さんが若干映り込んでいるのでアレですけどw、とても居心地の良い仕事場なので公開しちゃいますねw

自宅が山の上ということもあり、一番眺めの良い、北海道の四季を感じられる部屋を仕事部屋にしています。

ちなみにこのテーブルは、DIYで自作しました。幅120cmと180cmの板を買ってきて、1x4のSPF材で幕板を、2x2の角材で足を作ってくっつけました。制作期間は2日。費用は8,000円程です。見た目アンティークな感じを狙ったのですが、素人な味が出ていていい感じになりましたw


こちらは窓から見える景色です。ここだけ見ると、いったいどこに住んでるんだ?って感じですけど、間違いなく人口190万人の札幌市です(笑)



今は紅葉シーズンなので、こんな感じの色になりました。

近くにかなり交通量の多い国道が走っているのですが、少し引っ込んだ所にあるので車の音は殆ど気になりません。ヤマガラ、ヒガラ、ゴジュウカラなどの鳥の声は良く聞こえます。(あとカラスもねw)
あと動物系はキタキツネがデフォルトでしょうか。夏にはこの山でヒグマが目撃されたそうです。普通に熊出没注意の看板が立っておりますw

自宅は古い借家です。ざっくり言って家賃は逗子に住んでいた頃の半額、広さ4倍+庭付きになりましたw


何の仕事をやっているのか?
私は東京の印刷会社のソフトウェアエンジニアです。Webサービスの企画、開発、運用をやっています。弊社のサービスであるMyBooks.jpだったり、法人向け名刺受発注サービスだったり、色々です。
要するに、コンピューターのお仕事している人です。

典型的な一日の例

8:00〜9:00 朝の用事
9:00〜12:00 午前中のお仕事
12:00〜13:00 昼休み
13:00〜18:00 午後のお仕事
18:00〜 夕食

わざわざ書くのもバカバカしい感じですかね?コレww

要するに、東京オフィスに合わせた時間帯でこちらも動いています。

※とはいえ、東京はコアタイムが10時〜なので若干時差があります(苦笑)



あえて特筆するとすれば、謎の「朝の用事」という枠。これは「庭掃除」だったり「畑仕事」だったり「雪かき」だったり、いわゆる「家のお仕事」になります。
あえてコレを書いたのは、東京の会社に「出勤」していた頃は全く出来なかったからですw まぁ、頑張れば出来たんでしょうけれども、そもそも通勤片道2時間弱でしたので、そんな気力も起きなかったというのが正直な所です。

今では時間に余裕ができました。なので、体力と心の余裕も出てきて、「家事」をする事も無理なく出来るようになったという事です。

一応タイムスケジュールはこんな感じですが、実際はもっとフレキシブルです。例えば、家庭の事情で外出しなければならない場合も多いのですが、その際は事前に東京オフィスに連絡した上で動きます。ただし、不測の事態に備えて携帯電話とSkype(インターネットTV電話)は常時ONの状態にしておきます。

つまり、勤務時間中だ、という意識を持って動いています。

夕食時間は小学校一年生の息子に合わせて18時前後からです。その時間帯はなるべく仕事のキリをつけて、一緒に食事を取るように心がけています。最近のパターンだと、少々仕事が立て込んでいるので、夕食後仕事を再開する、というパターンが多いです。(ちょっと働き過ぎだなw)

ノマドとテレワーク
最近よく「ノマド」という言葉を耳にします。Webの仕事であれば、ノートパソコンとネットがあればどこでも仕事が出来る、と良く言われますが、自分の場合は半分当てはまって、半分当てはまりません。理由はいくつかあります。
  1. ノートパソコンでは「画面が小さい」
  2. 会議は外ではやりにくい
  3. ネットワーク(インターネット接続)が安定している事が重要
とはいえ、簡単な作業や資料を作ったりするような「物書き」の仕事の場合は、あえて外に出たりする事もあります。

引きこもり解消
今はソーシャルメディアの時代。TwitterやFacebookなどが普通に新聞に出てくる時代ですので、仕事仲間や友達とのコミュニケーションが格段に取りやすくなったのも事実です。実際、札幌に来たばかりの頃は、タイムラインに次々に流れてくる様子が首都圏のモノばかりだったので、引っ越した実感が湧かず、若干混乱気味になった事もありましたw

ですが、家族以外の人間に全く会わず、年がら年中引きこもっているのは精神的にも肉体的にも非常によろしくありません。ですので、機会があればなるべく外に出るようにしています。例えば地元で行われるIT系の勉強会に参加したり、コワーキングスペースに行って仕事をしたり、面白そうなイベントに出かけてみたり、と言った所です。

私は札幌出身ですが、20年も離れていた事もあり、地元との繋がりが殆どない状態でした。普段東京を向いて仕事をしているからこそ、地元の人達と繋がらないといけないと感じています。 ここは意識してやらないといけない所かもしれません。

ITとテレワーク
一昔前まで、このような勤務体系は考えられませんでした。技術的には出来たかもしれませんが、多額の投資が必要だったり、そもそも周辺の理解が得にくい、という事が実情だったと思います。しかし、コンピューターの性能向上に始まり、インターネット環境の充実、そして最近ではクラウドという新しいITインフラが登場してきた事により、技術的な障害は全くないと言っても過言ではありません。

会議はSkypeでこなせます。電話のように、声だけではなかなか伝わらない場の雰囲気までも共有出来るので、普通に会議に参加する事が可能です。PCの画面も相手に送る事が出来るので、パワーポイントのスライドを映しながら相手にプレゼンテーションもする事も可能です。しかも、2者の通話であれば無料です。

また、WordやExcelなど、オフィス系の文書も「Googleドキュメント」というサービスを使えば、インターネット上で文書を開いて編集する事も可能です。しかも、複数の人間とデータを共有する事が簡単に出来ます。また、データはクラウドに保管されるので、札幌で編集した文書を別のPCで東京で開く事も可能です。それに、スマホを使えば、出先で閲覧する事さえ可能です。これも、基本無料サービスです。

IT関連やその周辺の仕事をされている方に取っては当たり前の事かもしれませんが、実際にやられている方はまだ少ないように感じます。また、話としては分かるが、そういったサービスはセキュリティが心配だとか、色々な問題があると思います。(ここのテーマは重たいので、別の機会に書きます…)

いずれにしても、一般的なIT屋さんがテレワーク出来ないという理由がだんだん無くなってきたかな?と思います。(物理的なサーバーを保守する仕事などは現場での作業なので難しい場合もありますが)100%リモートでお仕事する事は難しくても、部分的なら出来るはずです。

また、IT屋さんでなくても、スマホが普及しているこの時代であれば、この辺りのサービスを活用していく事によって、出社しなくても効率よく仕事をこなす事が可能になるかもしれません。

そもそも弊社はIT屋さんではなく印刷屋です。自分は職種がエンジニアなので、社内ではチョット異端なんですが(笑)それでも会社としては極々一般的な中小の製造業です。そういう会社でも、こういったサービスを活用しつつ、きちんと決まりと仕組みを作れば、テレワークも可能だ!という事をお伝えしたいと思います。(次のエントリへ続く…


2012/10/10

コンフィグファイルを使ったElastic Beanstalkのカスタマイズをやってみた はてなブックマークに追加

【AWS発表】コンフィグファイルを使ってさらに柔軟にElastic Beanstalkをカスタマイズ可能に - Amazon Web Services ブログ

すっぴん状態のBeanstalkを使えるのなら別ですが、普通は色々パッケージを入れたり、Tomcatをカスタマイズしたりといくつか作業が発生すると思います。今までだとカスタムAMIを事前に作って置くとか、cloud-initで自動構築するとか、要するに事前の仕込みが必要だった訳ですけど、ひょっとしたら設定を書いておけば全部済むかも?と喜び勇んで早速試してみましたw

ですが、やはり一筋縄では行かなかったので、いくつかハマりポイントをメモです。 今日一日これを検証してますが、早速ハマったポイントをメモっておきます。

パッケージを自動インストール
きちんとバージョンまで書かないとうまく行かないっぽい。(yumでしか検証してないけど)


任意のコマンドを実行
アプリをdeployするたびにコマンドが走るので、それを念頭に置く必要がありそう。例えば以下の例では、二回目以降のdeployでFile existsのエラーになってしまう。


ソースアーカイブを自動解凍
モノによってはmakeしたり実行権つけたりシンボリックリンク張りたくなる。
これをやるには別途コマンドを追加しなければならない。