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2011/10/10

北海道に移住します はてなブックマークに追加

色々な方にすでにお伝えしているのですが、ここで改めてご報告いたします。

この度、北海道に移住する事となりました。

お仕事は現在のままで印刷会社のエンジニアとして続行します。いわゆるテレワークというスタイルになります。

北海道に帰るべきか否か?
自分は大学入学を機に故郷を離れ、卒業(っていうか大学院中退)後、都内で働いておりました。いわゆるWindows95あたりの「ご家庭に一台パソコンを」という時代からお仕事をやり始めて、最終的に落ち着いたのが欧文印刷株式会社でのエンジニアのお仕事です。結局11年ほど勤務しております。そして気がつけば来年不惑の歳でございます。(プログラマーとしてはとっくに定年ですがなにか?)

いつかは北海道に帰ろうと思っていました。道産子なら結構そういう意識が強いんじゃないかな?自分もそういう思いを抱えつつ、気がつけば日頃の忙しさにかまけてついつい忘れがちになっておりました。そうした中クラウドと出会った訳ですが、これで本当にどこでも仕事ができるな、と考え、昨年からJAWS-UGの縁もあって札幌の勉強会に遊びにいったりもしておりました。ただ、その時もまだ、踏ん切りがつかない感じで、チャンスがあればいいなぁ、という「受け身」の姿勢であった事は間違いないです。そもそも北海道に行くべき理由が見当たらなかった。当時はそんな感じでした。

移住を決断した理由
しかし、直接的な契機となったのは3.11の東日本大震災と、同時期に起きた身内の問題でした。後者の方は公にするのもアレなんで控えますが、もう少し近くに、少なくとも陸続きの所に(?)住んでいた方良い事情が出来てしまいました。これには代替手段も考えられたのですが、なんせ「不惑」ですからここは決断しろよ、と思し召しを頂いたのだと解釈しました(笑)
まぁ、それも大きな理由なのですが、家族全員にとっての3.11の経験がもう完全に移住フラグを立てたと言っても過言ではありません。こちらに当時の様子をメモってありますが、要するに

今動かずにいつ動くのだ!

という思いでいっぱいになったからです。いとも簡単に津波に蹂躙されてしまった東北の地、電気がなくなって改めて分かる現代生活の不合理さ、問題が収束しない原発と、その周辺にわき上がってくる洪水のような不確定情報、放射能問題… これらの混乱をどう自分の中で消化するべきか、そして父親としてどういう決断をすれば最良なのか?社会人としてどのような仕事をしていけば今後に繋げられるのか… もう待ったなしというか、今までおざなりに考えてきた事に大して、「不惑よ決断せよ」と言われているような気がしたんです(笑)

ライフスタイルを変えるのだ!
半年間いろいろ考えつつ、妻とも色々と話した(時には激論した)結果、ライフスタイルを少しずつ変えていかない事には、子供たちが生きる未来につなげる事が出来ないのではないか?という結論に至りました。
クラウドでワークスタイルを見直す
このプレゼンテーションは、JAWS-UG宮崎の勉強会でお話ししたものです
もう、受け身な生き方ではより良い人生を送れない時代だと思います。これは社会人としてより良い仕事をする、という意味もありますが、我々は社会人の前に一人の人間であり、その人間は服を着たり食べたり寝たりするわけです。そういった一番ベーシックな部分を「他人任せにしすぎていやしないか?」という素朴な疑問がどうしても頭をよぎって離れなかったんです。 もちろん、そうはいっても極端な行動はとれません。いきなり自給自足的に農業に従事するのはあまりに非現実的ですし、そもそもそういうマイナス面からの動機で動いた所でうまくいかないのは当然です。それよりも、自分たちの手の届く範囲で、1%で良いから、人間が生きて行く為の最もベーシックな部分を少しでも生み出す事が出来る生活がしたい、という考えがベースにあります。 理想は自分のプロフィールにもあるとおり半農半ITです。とは言うものの現実的に言って半農とは言うものの家庭菜園レベルで、自分達家族分位が当面の目標です。それでも良いと思っています。自分達の食べ物を自分達で作る事が出来ればそれだけもかなり違います。

仕事について
そのような結論が出たところで、そのようなライフスタイルを実現出来そうな場所、ということで、自然と自分の生まれ故郷である北海道が浮かびました。それには冬の生活という独特の問題がありますが、私自身道産子でありますし、妻もその点は不安要素はあるものの、これまでに様々な出逢いもあり、最終的には合意してくれました。
あとは仕事をどうするかという大問題があります。普通逆だろ?仕事を決めてからだろ?とおじさんたちから諭される事もままありますが、そこは「そうですよねー」と合図地を打って華麗にスルーしておきますw

仕事が大事か?家庭が大事か?などという三文芝居的な何かはそもそも問題ではなく、両方大事なのです。要は自分達はどう生きたいのか?と言う極めて自然な問題に対して素直に考える事が大事で、仕事か、家庭か、なんて言う切り口は意味が無いと考えています。

ちょっと話が呑み屋の説教オヤジくさくなってしまったので軌道修正しますねw

実際問題、弊社には「テレワーク」なんていうイマドキな制度はありませんでした。ましてや「印刷会社」なので、出社しないなんて事はハナから頭にないです。ですが、幸いにも会社には事情を勘案していただいて、テレワークを認めてくれました。決め手となったのは以下の二つの事実です。


あとは、打ち合わせは基本的にSkypeです。これも社内でSkypeを使う習慣のある人間がいなかった事もあり、夏の間に一週間ほど「在宅勤務」をやってみて試してみました。会議にもSkypeで出席しましたが、コミュニケーションを取るうえでも問題もなく、日常の細かい打ち合わせなどもSkypeの画面共有等を駆使して行えば問題なく進められるという実感をお互いに持つことができました。

とはいえ、実際にやってみたら色々問題も出てくるかもしれません。それでも地方でクラウドを中心としたワークスタイルを実現する事を念頭において、仕事もこれまで以上に張り切ってやっていきたいと思っています!

というわけで、今までいろんな方々に大変お世話になりました。そしてこれからも末永くどうぞよろしくお願いいたします。 北海道にいらした際はお気軽にお声がけください。タイミングが合えば空港までお迎えにあがりますのでwww

ちなみに
家族全員が「北の大地の遠さ」を実感する為に、あえて「車」で移動いたします。子供がまだ小さいので、一日の移動距離は少なめで7泊8日の予定です。そして、もう寒くなりつつありますが、基本キャンプしながらです。でも、途中で堪え兼ねてコテージなどに変更するかもw

4 件のコメント :

Tak Watanabe さんのコメント...

私も約10年ほど前に北海道に戻ってきました。できる限り応援しますyo!

Takehito Tanabe さんのコメント...

>Watanabeさん
ありがとうございます!どうぞよろしくお願いいたします!

匿名 さんのコメント...

そうかぁ北海道戻るのかぁ。ローゼズ再結成だってな、、。元気で。

久松 伸一 さんのコメント...

大歓迎です。これからを楽しみましょう。

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